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ペット用医療機器について

ペット用医療機器 AMTC200 約1,000症例の実績 (2015年5月現在)

犬猫などの動物専用・電気焼灼器「AMTC200」は、低温焼灼の原理を実現するペット用医療機器です。
このシステムは、平成21年に農林水産省動物医薬品検査所に受理され、既に約1,000症例の実績を重ねました。臨床現場では線維性組織球腫、メラノーマ、血管周皮腫、肛門周囲腫瘍などの多くの症例に適用されています。
農水省に受理された効能・効果
動物の患部を焼灼して治療する機器
使用温度・時間
皮下疾患に対しては、50℃~60℃を約10分間印加
作用機序
患部を不可逆的に熱変性、または細胞の原型を留めたままアポトーシスを誘導
従来の加熱機器との差異
加熱範囲と加熱温度を制御可能
 
■作用機序

 
   
   
 
 
症例/実績

治療症例の紹介
実施機関(動物病院等)のご協力の元、AMTC200による症例をご紹介します。(ここでは、症例事例の共有を目的としているため、実施機関名等の情報は割愛します。)
 
   

L・レトリバー (12歳4カ月)

3か月前より口腔内出血が見られ、病理検査を実施したところ、左下顎部口腔内悪性黒色腫と診断。
広範囲な外科的摘出手術および化学療法ではなく、家族で相談し、将来看護していく上で外科的摘出手術は選択しない結論に至り、AMTC200による治療を始める。

  • 口腔内悪性黒色腫は下顎に発生(比較的治療しやすい)。
  • AMTC200で局所治療する事で、口腔内のがん幹細胞に有効なダメージを与え、免疫細胞へ抗原提示が出来たと思われる。
  • 樹状細胞を中心とした免疫療法によって転移病巣の沈静化。
  • 現在、犬悪性黒色腫に対して免疫療法を中心とした治療を数例実施し、良好に経過している。

シーズー (11歳オス)

左後肢踵の上部に血管周皮腫
患部腫瘍が大きく、断脚も検討したが、AMTC200により回避できた。施術後6日で腫瘍のほとんどが欠落。

  • 2012.2. 5 手術(11歳)
  • 2014.7.10 院長より「変わりなく、再発なし」と経過確認。

ゴールデンレトリバー (9歳オス)

右前肢に22cm×16cm×8cmにおよぶ血管外膜細胞腫
初回治療(当時9歳)より、腫瘍が大きいため回数を分けてAMTC200で施術。最終治療日より1年2ヵ月の後(当時11歳)にて腫瘍の再発治療の抗癌剤等の副作用で体力が低下し亡くなる。


雑種 (14歳メス)

口腔内悪性線維性組織球腫
約3ヶ月ごとに再発を繰り返し、計5回の治療を行いましたが、5回目の治療後は再発は無く、約1年後に心疾患(当該腫瘍とは無関係)で亡くなる。2年以上延命し、飼主さんも満足されていたようです。下顎切断が回避できた症例。

  • 2010.2. 5 (当時14歳) 初回治療
  • 2011.3.30 最終治療日
  • 2012.3.22 (当時16歳) 死亡